ボーカルレッスンで行われるトレーニングとは
基本の発声練習
ボーカルレッスンを受けはじめたら早速歌いたくなる人もいるかもしれませんが、まずは基本となる発声練習が非常に大切です。歌を上達させるためには、声の出し方から身に着けないと良い歌声にはなりません。歌うのに必要な腹式呼吸を身に着け、声の出し方を一から訓練します。姿勢も大切で、立つときの姿勢がきちんとしていないとクリアで大きな声は出せません。時には早口言葉など、滑舌の練習をすることもあります。地味に思えるかもしれませんが、魅力的な歌声を獲得するために避けては通れない道です。
講師に聞かせる歌を選ぶ
希望する曲を選んで、講師の前で実際に歌って聞いてもらいます。曲の選び方についてですが、最初から難しい曲を選ぶのはおすすめできません。極めて高音・低音を出さなければならない曲、リズム・テンポが速くて不規則な曲は歌いこなすのが難しく、すぐに挫折する可能性も高いもの。たとえ憧れのアーティストや曲であったとしても、無理は禁物。まずは現時点での自分でも無理のない音域で歌える、ミディアムテンポの曲を選ぶことをおすすめします。上達してきたら、少し難しい曲や目標の曲に挑戦するのはアリです。
歌って講師からアドバイスをもらう
講師の前で実際に歌う際には、まずは一曲まるごといっぺんに歌うのではなく一部分だけを歌い、その都度ブレスのタイミングや表現方法などのアドバイスをもらいながら進めていきます。最後にもう一度歌って、どの程度改善したのか講師にチェックしてもらい、フィードバックをもらいます。次回のレッスン内容を確認し、場合によっては課題を受け取ってレッスン終了。レッスンを繰り返すうちに、徐々に音程が正確にとれるようになり、安定して聞き取りやすい歌声になっていきます。